昨日のぼやきがもやもやしたまま、大須で予備のLightningケーブルを調達。良心的な店では、「iOS 7でだめになったけど充電だけならOK」など、過去のhackにApple側が対応をしていることをちゃんと述べている一方、イケショップなんかは「充電OK」「ビデオやオーディオ非対応」など不明瞭な表示、一方で某中古ショップは表示なしで、店員に確認すると「OSのバージョンアップとともにだんだん対策とられます」という、さらに曖昧な対応だったりして、結局良心的な表示のお店でMade for iPhoneとかついてる国産品を買いました。あんまり安くないんだけど。あとで某中古ショップで980円の中華ケーブルに、「このMade for iPhoneは本当か」と尋ねたら「本当です」とのお答えがあったので、そのうちためしてみることにする。
しかし、どの店もiPhone 5s/5cは持て余しているようで、auは早くも2万円引きとか表示を出していて在庫処分モードに入りつつあるよう。ついでなので展示品(動作するもの)の5cのプラスチックケースを確認してみたけれど、なんとイオシスの中華モックと同じ品質だった。キーノートで流され、いまもAppleのサイトのトップからリンクが貼られている5cのビデオでは、丁寧な仕上げをアピールしているけれど、僕にはこれはなんていうのかなぁ、「精一杯がんばりました」という言い訳モードだったように改めて思われた。好みの問題ではあろうけれども、僕にはアウト。NokiaはGood。全然アプローチが違うけれど。
ただ、iPhoneの主な購買層は学生というのが世界的な傾向のようなので、若い人向けにポップなほうに振ってみましたということなのだろう。あとでうちの学生に印象をきいてみたい。
で、もうなんだかすごい負け気分で歩いているうちに、なんとなくApple Storeでも覗いてみるかという気持ちになり、1駅北へ歩いた。Apple Storeの1階はものすごい熱気でiPhone 5s/5cの契約をやっている。店外まで行列らしきものも若干出ているような感じで。どうもここだけは異世界らしい。
息苦しいほどの熱気を避けながら階段を上って2階へ行くと、ここは契約が済んだ人が当然サプライ品を買い求めるためにあふれているわけですね。1階より少し人が少ないけど、ここは名古屋なのに銀座店かと思うほどの混雑。アジア人だけど完璧なアメリカ英語で会話しながら商品選んでる若者たちもいたりして。
で、ケースを見ると、incaseがいいのを出してるじゃないですか。ジョニーのデザインしたApple製品にいちばんフィットするカバーやケースを出しているのがincaseだと思っていて、MacBookの保護袋を昔買っていたりしたのだけれど、いろいろあるプラスチックケースのなかで、これはうまいなと惹きつけられたのはやはりincase製品だった。
プラスチックなんだけれども、きちんとした剛性感があり、角など特に危険な部分は肉厚を若干つけて衝撃吸収の隙間を作るなど、丁寧な仕事をしている。真っ黒なケースもあったのだけれど、よく考えるとAppleロゴを隠さなくてもいいのではと思って横を見ると、横だけゴムが塗布してあり、バックは透明なままというのもあった。緑とかオレンジとかもあって、白系が入手できた人にはそれもよさそうではある。価格も特別高くない。そして、「うーん、すでに5千円もドコモショップに払っているがどうしよう」と思っているところに、別のお客さんの対応で、「もし実際に使ってみてお気に召さないようでしたら、1週間以内なら返品できます」という声がきこえてきた。しかも、それが液晶保護シートについての言葉。
おお、まるでアメリカではないか。使い捨て商品でも使用後に「気に入らなかったから」と返品するのがアメリカ人。それができるならチャレンジしてもよいと、その気になった。液晶保護シートも、それまで、板はもう使えないのでケースのおまけのシートを貼ってあったのだが、指紋と脂でベトベトだったので、「返品してもいいなら買ってみるか」と、まぁうまく誘導されているわけだがそれに乗ってしまった。店員おすすめは、店内でいちばん多く展開されている恵比寿の限定品みたいなのじゃなくて、belkinのもの。belkinもAppleサプライ品ではメジャーなメーカー。すべてアンチグレアなのだけれども、belkinの「TrueClear」というのは、裏の説明文を読むと、表面のデコボコを均一になるような加工がしてあって、乱反射がない(から、文字がにじまない)のが売りらしい。
で、試してみました。満足しました。表から見たら真っ黒だけど、裏はクリアなので、カメラ部分の色の切り返しは商品そのまま。Appleのガイドラインでケースのカメラ部分の穴は周囲を黒くするように、という指示は守ってあるけれども気にならない。
incaseのケースは上下が角を除いてあいていて、要するにドックにそのまま乗せられるタイプということになるかと思う。これとは別に500円増しになるけれど、lighteningとイヤホン端子以外はすべてカバーして、スイッチ類もプラスチックの部品がはまっているという、完全防備なものがあり、少し迷った。スピーカーの穴も本体と全く同じ寸法で開いていて、よくできている。
あと、Apple純正のケースだけれど、すみません、本皮でしたね。見てみると、非常に品のよい仕上がりで、黒もよい感じなのだけれど、やはり過剰装備な感はあった。皮だと汗で変色するわけで、品よく味を出す使い方は僕にはできそうにないと思ったので。
iPhone 4のときは、香港で郵送費込30円というのを使っていて、郵送費のもとがとれているのか心配になったものの、結構しっかりしていてよかったのだが、あれはiPhone 4という、それなりに存在感のある商品だから負けなかったのであって、iPhone 5sは安物のケースでは本当にチープになってしまうような気がする。カジュアルに使っていくならもちろんそれでいいわけだけれど、今回のincaseのケースによって、iPhone 5sのチープ感はかなり払拭されたように見えるので、返品するつもりで一度Apple Storeで買ってみてからほかのケースを探すのでもよいのではないかと思った次第。