2012年5月31日木曜日

Mac mini (Early 2009)に3.5inch HDDを接続

もう一台のほうは、Windowsでなければならない仕事(一太郎の書類とか、授業の準備でWindows版の操作を確認するなど)に使うマシンの更新となります。

いままで使っていたのは10年前に買ったPentium 4のミニタワー。メモリ増設したりHDDを入れ替えて1TBのやつを3本にしたりと、だましだまし使ってきたものです。問題は、WindowsをXPから順にアップグレードしてきたことで、なんだかよくわからない状態になっていること。そこで、速度に不満はないけれども省電力ということも考えて、このマシンは引退させることにしました。

いくら2009年モデルとはいえ、Mac miniはCore 2 Duoですしメモリも4GB載ってます。残念なのはプロセッサが64bit対応していないため、4GBがWindowsでは使い切れないというところだけです。

あと問題は、3本の1TBドライブ。Mac miniに3.5inch HDDを接続するネタはネットの定番みたいでいろいろあるのですが、内蔵HDDを抜いて「SATAの延長ケーブル」というやや入手が難しいケーブルを使って本体の外にケーブルを出し、そこに別電源を用意した3.5inch HDDを接続するというやりかたです。出せるSATAケーブルは1本なので、1台のHDDしか接続できません。USB端子は空いていますがUSB 2.0の速度では仕事になりません。

そこでやむなく、いつもの私費投入(1TB×3も私費だった)で、いま急に安くなっているという2TBのHDDにまとめることにしました。

実際やってみると、まとめた分中途半端な空きがなくなり、余裕で全データを移行することができました。

とりあえずMac miniに空の2TB HDDを接続してWindows 8 Consumer Previewをクリーンインストールしました。この手順は前回と同じ。そのあとは、すでにWindows 8になっているミニタワーのデータを移動することです。このとき、ファイル共有でやったらどうかという話もありますが、たしかに両方とも1000Mbpsのインタフェースを持っていて、どちらもギガスイッチにつながっているので速度的には問題がなかったかもしれません。でも、なにかのはずみで速度低下を起こすとWindowsのファイル共有は急激に遅くなって、以後どうしようもなくなる経験を何度もしてきたので、同一マシン内でファイルの移動をすることにしました。

結局、新しい2TB HDDを起動用でない1TB HDDのどちらかと入れ替えてコピーを2回繰り返し、最後に起動ドライブのデータを移しました。SATAですので150MB/sですが、USB 2.0の最大480Mbpsつまり高々50MB/sと比べれば3倍以上の速度です。TB単位の移動ですが、1日でなんとかなりました。それより廃棄する(実際は私物なので中古に出すのですが)ためのデータ消去に二晩かかりました。

で、ちとユーザプロファイルの問題などでMac miniに戻したときに「書いたはずのデータが全く見えない!」などという怖いことが起きましたが、復元や再起動などを繰り返して無事すべて見えるようになりました。ディスクはむきだしのままですが、いまのところ熱の問題はなさそうな感じですし、いずれ基板保護のゴムシートでも貼ってやろうかというところです。

Mac mini (Early 2009)にWindows 8 Consumer Previewをクリーンインストール

2台あったMac mini (Early 2009)のうち、1台は特に手を加えずにWindowsマシンとして使うことにしました。

こちらは300GBのHDDが入っていて、Core 2 Duoではあるので、動画エンコード専用マシンにはちょうどいいかなという考え方です。いまは同じく2009年モデルのMacBookのbootcampでやってるのですが、ノートPCでCPUぶんまわし続けるのはちょっとかわいそうな感じがしてきまして。

で、Windows 8ですから当然Bootcamp 4.0のドライバが必要です。幸いLionが入っているので、「Bootcampアシスタント」でドライバ一式が入ったUSB Stick(CDでもいいとのことだけれど、OSのインストール後に入れ替えるのに不安を覚えたのでこうしました)を作れば準備完了。

で、このマシンでMac OSを使うことは金輪際ないので、クリーンインストールをしたいと考えました。で、たしかWindowsはパーティションやフォーマットもインストールDVDからできたはずだと考えて、やってみたわけです。

ところが、インストールDVDは、Mac OS Xのジャーナリングファイルシステムを知らないらしく、またパーティションデータを格納する領域もWindowsとは違うらしく、パーティションを消すことはできてもそこからパーティションを作ることができず、「だめだこりゃ」ということになりました。

Lionが生きている間だったら、そちらの「ディスクユーティリティ」でFAT32にフォーマットすることはできますが、パーティションを消してしまったのでそれもできません。で、昔Lionが出たときにネットの情報にしたがって作ったDVDからbootすることもできませんでした。これは先述した通り。で、最初からLionが入っているマシンなら「Internet Recovery」もできたのですが、このマシンはSnow Leopardの時代なのでそれもかなわず。

で、じゃあSnow LeopardのDVDでディスクユーティリティ起動して、そのままOS入れずに再起動すればいいじゃんと思ってやってみたところ首尾よく成功。

ちなみにFAT32はWindows 98とかMeとかの時代の話で、2000以後はNTFSです。でも、Windows 8のインストーラは一瞬文句を言いますが、そのまま勝手にFAT32からNTFSへフォーマットしなおしてくれて、さくっとインストールが完了しました。もちろん、デバイスドライバの入ったUSB Stickは端子に挿しておいたので、必要なドライバも全部入っていて、再起動したら何の問題もなく金魚の画面が出て起動してくれました。2009年モデルはキーボードもマウスもboot時にUSB接続していないと起動しないので、Windows 8側でも標準ドライバで問題なく動きました。

ひとつ問題になったのは、スロットインのDVDドライブなので、ディスクの強制排出手段がソフトウェアでやるしかないこと。これは、Windows 8になればエクスプローラーから排出操作できるのですが、インストール途中にSnow Leopardを抜くときに問題になります。

で、解決は、再起動している間に、Apple純正キーボードのディスク排出ボタン[▲]を押し続けること、でした。このMac miniを買ったときにいっしょに買ったキーボードがあって助かりました。Windows側ではWindowsキーが、まぁコマンドキーを使えばいいのですが、スタート画面に戻るキーだったりするので、780円で偶然見つかったUS配列のUSBキーボードにしておきました。

あと、まさかいまだに存在するとは思わなかったのですが、大須のあるショップに処分品でPS/2のキーボードとマウスをUSB端子に接続するアダプタが480円で出ていたので、ずっと眠っていた初代Happy Hacking Keyboardを復活させることも考えています。

2012年5月16日水曜日

Mac mini (Mid 2011)で空のSSDからLionをインストールする

Mac mini (A1347)が納品された。これを買うのはThunderbolt DisplayとつながるMacが手持ちのAirしかなかったから、ということなのだがそれはそれとして。

せっかくなので、内蔵ハードディスクはおまけと考えて、SSDメインで使うことを考えた。ただし予算がないので240GB。結局セカンドディスクは必要ということが判明。

箱から出して、電源を入れる前にまず分解(お約束)。検索キーワードで「Mac mini 分解」とか入れればいろいろ丁寧な説明のあるサイトがあるので参照。

それなりの特殊ドライバーセットがあれば、分解はたいしたことはない。しかし、大問題があることに気がついた。

いくらAppleだからといって、特殊なコネクタをわざわざ内部で使うことはないでしょうと高をくくっていたのが大間違い。SATAのコネクタは、マザーボード側は1cm角程度の表面実装コネクタ。
2.5inchドライブとは、特殊なコネクタで接続することになる。今回はHDD 1台のみで発注しているので、内蔵500GB HDDにそれがついている。

サイトによっては、「上位モデルのMac miniでは2台目の増設ができるようにマウンタも入っている」などという記述があったけれども、実はこのMac mini、上位モデルにもかかわらず、そんなものは入っていなかった。

よって、500GB HDDを外して240GBのSSDと置き換えるほか手はない。ただ、まぁ製造元の中国工場からの横流し品かもしれないけれど、増設用マウンタと特殊コネクタのセットは販売されている。IT系ニュースサイトでも記事になっているので検索して確かめていただきたい。国内価格では、4980円。それが秋葉館では6300円。たぶん同じものだろう(途中経路は違うかもしれないけど)から、お好きなほうでどうぞという感じ。
もちろん、正規修理代理店に在庫があればごにょごにょする方法もないわけではないだろうが、きいた話では、「高いよ」とのことだった。なんでも、Appleは正規修理代理店にも部品では卸さず、故障品との交換を証明できなければ品物を出してくれないとのこと。昔、SONYショップからいろいろと保守用部品を取り寄せて自分で交換していたものだが、Appleは世知辛いよのうと思った次第。SONYの偉かったことは、交換部品(故障部分)を必ず添付して返却してくれること。不要ならその場で引取りにも応じてくれるが、自分で故障原因を調べるとか、部品とりに使うとか、コレクションするとか、すりすりするとか自由にしてよいということで、「お客様がご購入されたものはお客様のものです」という商売の基本を示していると感じたものだった。

とりあえず秋葉原まで6300円握りしめて出かけるようなところに住んでいるわけでもないので、そのうちどこかから通販で入手するとして、SSDに換装した状態でふたを閉めた。ただし、オリジナルのHDDとねじ穴が若干ずれていたせいか、ひとつだけどうしても止められないねじがあった。ちなみにSSDは、OCZのAgility 3の240GBモデル。なぜこれかというと単に店に置いてあったものでいちばん安かったから。Appleが新製品を発表すると1時間以内に完全分解写真を提供する名物サイトiFixitが扱っているのは、偶然同じOCZのAgility 3の120GBモデルだった。もしかすると、120GBであればぴったりサイズなのかもしれない。

で、論理フォーマットさえ定かでないSSDからLionをどうやって入れるか。普通の人は、「LionにアップグレードするときのイメージファイルをDVDに焼いた“インストールディスク”があるじゃないか」と考えるだろう。あるいは、Snow LeopardのCDでいったんクリーンインストールしてからMac App StoreでLionにアップグレードする人もいるだろう。僕は前者の考えだったのだが、どうにもインストールできない。
普通なら、「Cを押しながら電源を入れる」という伝統的なやりかたで強制的に光学ディスクからbootさせようとするだろう。ところが、なにもしないで起動しても、フォルダに「?」がついた絵が点滅するのみ。Cを押すと、通行止マークがしばらく出て電源が落ちてしまう。

なお、この状態ではThunderbolt Displayをつないでも電源は入らない。あくまでLionが起動していることが前提のようだ。本体と同梱された「HDMI-DVI変換ドングル」を利用して、DVI端子をもったディスプレイを接続しなければならない。また、念のため、キーボードもマウスもBluetoothではなく、有線のものをつないでおいた。

さて、こういうときにどうやってLionのインストーラを起動するか。ここでようやく、Lionから導入された「Internet Recovery」が活躍する場面になる。ちょいと検索してみたら、ややわかりにくかったが、「Optionキーを押しながら電源を入れる」のだそうだ。そのときの画像が以下のもの。


まずWi-Fiを検索しようとする。ここでWi-Fiスポットに接続してもよいが、有線LANを接続してほっておいても、いずれ右の画面に移る。ここで「↑」をクリックすればインストーラがダウンロードされる。その画面が次のもの。


ネットワークの速度によるだろうが、10分ほどもすると、おなじみMax OS Xのインストール画面になる。

ただし、Lionのインストールに入っても、SSDがMac OS Xの論理フォーマットになっていないので、インストール先のディスクが現れず先に進めなくなる。まず、「ディスクユーティリティ」を選択して、SSD全体をひとつのパーティションに設定しておく(パーティション分割したい人はそれなりに)必要がある。そうすれば、あらためてLionをインストールする段になって、ちゃんとフォーマットしたディスクドライブが現れる。

Internet Recoveryでは、LionもAppleからダウンロードされる。ざっと1時間程度でインストールは完了した。

ここまでくれば、Thunderbolt Displayをつなげばすぐに認識され、電源が入る。あとは「移行アシスタント」などで環境を移すなど、いつもの手順を進めていけばいい。

なお、本日現在の最新はLion 10.7.4のはずだが、Internet Recoveryでは、「ソフトウェア アップデート」を実行してみたところ、AirMacアシスタントとかいくつかのアップデートとともに、10.7.4のアップデートも現れた。雰囲気としては、1週間ぐらい前のイメージだ(なぜか、Safari 5.1.7は現れなかった。あとでもう一度確かめなくてはならない)。

現在「移行アシスタント」実行中なのだが、もとのMac mini (Early 2009)が遅いからだろうか、いまのところ3時間以上の残り時間を表示しつつ、時間は伸びていく一方だ。このまま静観したい(社説の終わり方風)。

2012年5月8日火曜日

[Book Review] "Getting Started with RFID" by Tom Igoe; O'Reilly Media


Forward

I would like to recommend people who would like to know how the RFID works and how to built in your some electrical projects.  This book, "Getting Started with RFID" is very concise, easy to read, and includes very practical description of wiring, programing, and controlling devices.

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The author excuses this is an excerpt from the previous version (1st revision) of famous book "Getting Things Talk" from O'Reilly Media, because the current (2nd) revision replaces the article for RFID into the cutting edge technology - NFC (Near-Field Communication) which is adopted to such as Samsung's Galaxy Nexsus S, etc.

However, this book is still have a value for learners or hackers who want to implement not-so-complicated projects such as the same as familiar applications on a token of transportation systems. Yes, every IC tokens as an ticket for some countries' local trains are still not an NFC but this kind of simple RFIDs. Maybe, some leading countries in transportation systems such as England, Korea, and Japan adopt "non-contact type IC cards", but they may still be not an NFC (I am Japanese, and IC cards available in Japan nation wide is the SONY's "FeliCa" which is slightly different from NFC and it does not have compatibility with it, sigh...).

Summary

This book describes how to utilize the Parallax's RFID reader and devices with your project by using some very concrete and highly readable example programs written in Processing and Arduino.  But, because this reader only send the unique ID of each RFID device from TTL-level serial data, any programming languages that can handle serial stream are applicable. Not only this virtue, but the conscious comments on every example codes leads the readers; both novice and expert programmer convince why every specific instructions are put there as so.

Consequently, this book is a handy primer for everyone who have an interesting to utilize RFID technology.  I would recommend it.