2019年3月2日土曜日

Parallels 14上のWindows 10でBluetooth LEを使うには

Bluetooth LEで通信するデバイスが、Parallels 14上のWindows 10で接続できないことに困っていた。
Windowsの設定からは、デバイスの名前は見えて、ペアリングもできるのに、アプリケーションからはデバイスに接続できないという状態。

ヒントは思いがけずParallelsのKnowledge Baseにあった。Parallels 12までのようだが、「Bluetooth端末をWindowsと共有する」のチェックを外せばデバイスとして現れるので、そこにAppleのデバイスドライバを与えてやればよいという話。ところがParallels 14では、このチェックを外しても「デバイス」→「USBとBluetooth」に「Apple Built-in Bluetooth」は現れない。チェックした場合、Windows 10の設定には「Virtual Bluetooth Controller」が現れて、Microsoftの標準デバイスがインストールされる。

そしてこのとき、デバイスマネージャの「Bluetooth」の項目をみて、おや、と思った。
ParallelsでBluetoothを共有したとき
BLE非対応となっている
BLEデバイスがいない。別の、BootcampでネイティブのWindows 10を動かしたMacBook Proでは、「Microsoft Bluetooth LE Emulator」というデバイスがいたのに、ここにいるのは「Microsoft Bluetooth Emulator」。Parallelsが用意する仮想コントローラは、Windows10にはBLE対応だと思ってもらえないもののようだ。

現在うまくいっているのは、MacBook Pro内蔵のBluetoothを使わずに、ドングルを使う方法。負けた気分だけれど、しかたがない。戦える時間のある方にお任せしたい。

以下は手順。
まず、「Bluetooth端末をWindowsと共有する」のチェックを外して、内蔵BluetoothモジュールをParallelsの管理対象外にする。
内蔵BluetoothをParallelsから使わないようにする
そして、適当なBluetooth 4.0対応のUSBドングルを接続。USB-Cの方はアダプタ経由で。Parallelsの選択画面でWindows 10を選ぶ。
Bluetooth 4.0対応のUSBドングルを接続してWindows 10に接続
 デバイスマネージャを開いて、「Microsoft Bluetoorh LE Emulator」が生えていれば成功。
Microsoft Bluetooth LE Emulatorが生えた
アプリケーションによっては実行途中で固まることがあるけれど(BootcampのMBPでも不具合があるので、なにか別の理由があるんだと思う)、普通のWindowsマシンと同様に使えるようになった。

ご参考になれば。