2019年4月24日水曜日

Samsung X5 Thunderbolt 3 SSDをAPFSでフォーマットする

Samsung X5はThunderbolt 3接続なのでPCIexpressデバイスとして、システム情報では内蔵のSSDと同じ並びに表示されるが、ディスクユーティリティで選べるフォーマットはHFS+とexFATだけだった。

一方、ベンチマーク記事ではAPFSの数値も出ているので、何がおかしいのかわからなかった。

検索してみたところ、Appleの英文フォーラムに、ディスクユーティリティでGUIDパーティションにすることで自己解決したとあった。説明がわからなかったので他をいくつか読んでみると、スクリーンショット付きの解説があり、解決できた。

How to Format a Drive with GUID for macOS High Sierra, Mojave Installation - the Mac Observer by Jeff Gamet

X5は出荷時状態はexFATでフォーマットされていたが、パーティションテーブルがMBRのようだ。APFSはGPTであることが必要なので、ボリュームでなく、ドライブ全体を選べばパーティションのボタンが有効になり、そこでGUIDを選択すれば、APFSでフォーマットできる、ということらしい。

ドライブ全体を選ぶために、ディスクユーティリティのウインドウ左上の「表示」メニューで、「ボリュームのみの表示」から「すべてのデバイスを表示」に切り替え、現れたドライブ全体を選択するのがポイントだった。デバイス名では、例えばdisk3s1はボリューム、disk3がドライブ全体にあたる。

結果は、とにかく快適のひとことに尽きる。SATA3のSSDをUSB 3.0接続して、ファイルのコピーに45MB/s程度までしか出ない経験をして(カタログ上の数値の上限ではあるが)残念に思ったことがあるが、Thunderbolt 3接続では内蔵SSDと遜色ない反応をしている、と思う。

なお、何も考えずにフォーマットしたので、添付のアプリケーションを消してしまったが、Samsung Portable SSDのダウンロードページから「Activation Software for MacOS」として入手できた。ドライブの暗号化がメイン機能のようだが、ファームウェア更新ができたので、入れておくことにした。Cmd-Qで終了できないしメニューに項目がないのでどうやって終了するのかと思ったが、よく見ると右上に大きなバツが描かれていて、それをクリックする仕様だった。Appleのデザインガイドラインは気にしないらしい。

ちなみに、Thunderbolt Displayを使っている旧Mac mini Mid 2010に、Apple Thunderbolt 3 to Thunderbolt 2 Adapter経由でつないでみたが、認識しなかった。直結すればいいのかもしれないが、よくわからない。

macOSでホームディレクトリを外付けディスクに移動(owner問題の解決)

macOS Mojaveで動いているメインマシンは、Mac mini Mid 2011。最初のIntel Core(Sandy Bridge)な機種。実は昨年、2018年版が出る前にお亡くなりになり、急遽中古で入手したもの(松竹梅の竹から梅へダウングレードしたけれどしかたない)。店によっては2014年モデルも置いていたけれど、予算的に無理だった。

ところがそれも間もなく死亡のサインが現れてきた。経年劣化は避けられない。

そこでやむなく、積立てを崩すことにして、Mac mini 2018の梅モデルを購入。SSDはThunderbolt 3接続のSamsung X5にして補うことにした。500GB×2で運用していたけれど予算上500GBが限界だったので空きが足りず、まず現行のホームディレクトリをUSB 3.0(AkitoのThunderbolt 2 - USB 3.0変換ボックスを使っていたので)の外付けHDDに移すことにした。こうすれば、少なくともホームディレクトリの移行はスムーズになる。

移動にはdittoでコピーすればいいよ、-rsrcForkオプション忘れないでね、という記事は結構見かける(例えばこちらの記事など)。

再起動して同じようにログインできることまでは確認したのだけれど、Finderでフォルダに通行禁止マークがついていることに気がついた。開けないし、では、とchownしても全く変わらない。ls -lすると、owner:groupが_unknown:_unknown。あれ?

別の記事で、Cmd-iして「このボリューム上の所有権を無視」チェックボックスを外してからchownしてね(例えばこちらの記事)、というのがあり、これでようやく解決した。記事が分散している理由がmacOSのバージョン依存なのかどうか、ちょっと調べがつかなかったので、ここに両者をまとめた記事を置くことにした。

Samsung X5をAPFSでフォーマットするにはひと手間かかったのだけれど、日本語の記事が見当たらなったので次のエントリへ続く。

2019年3月2日土曜日

Parallels 14上のWindows 10でBluetooth LEを使うには

Bluetooth LEで通信するデバイスが、Parallels 14上のWindows 10で接続できないことに困っていた。
Windowsの設定からは、デバイスの名前は見えて、ペアリングもできるのに、アプリケーションからはデバイスに接続できないという状態。

ヒントは思いがけずParallelsのKnowledge Baseにあった。Parallels 12までのようだが、「Bluetooth端末をWindowsと共有する」のチェックを外せばデバイスとして現れるので、そこにAppleのデバイスドライバを与えてやればよいという話。ところがParallels 14では、このチェックを外しても「デバイス」→「USBとBluetooth」に「Apple Built-in Bluetooth」は現れない。チェックした場合、Windows 10の設定には「Virtual Bluetooth Controller」が現れて、Microsoftの標準デバイスがインストールされる。

そしてこのとき、デバイスマネージャの「Bluetooth」の項目をみて、おや、と思った。
ParallelsでBluetoothを共有したとき
BLE非対応となっている
BLEデバイスがいない。別の、BootcampでネイティブのWindows 10を動かしたMacBook Proでは、「Microsoft Bluetooth LE Emulator」というデバイスがいたのに、ここにいるのは「Microsoft Bluetooth Emulator」。Parallelsが用意する仮想コントローラは、Windows10にはBLE対応だと思ってもらえないもののようだ。

現在うまくいっているのは、MacBook Pro内蔵のBluetoothを使わずに、ドングルを使う方法。負けた気分だけれど、しかたがない。戦える時間のある方にお任せしたい。

以下は手順。
まず、「Bluetooth端末をWindowsと共有する」のチェックを外して、内蔵BluetoothモジュールをParallelsの管理対象外にする。
内蔵BluetoothをParallelsから使わないようにする
そして、適当なBluetooth 4.0対応のUSBドングルを接続。USB-Cの方はアダプタ経由で。Parallelsの選択画面でWindows 10を選ぶ。
Bluetooth 4.0対応のUSBドングルを接続してWindows 10に接続
 デバイスマネージャを開いて、「Microsoft Bluetoorh LE Emulator」が生えていれば成功。
Microsoft Bluetooth LE Emulatorが生えた
アプリケーションによっては実行途中で固まることがあるけれど(BootcampのMBPでも不具合があるので、なにか別の理由があるんだと思う)、普通のWindowsマシンと同様に使えるようになった。

ご参考になれば。