結構あちこちで語られているので常識ではないかと思っていたのだが、意外と知られていないようなので、念の為に書いておきます。
iOS 6以後、広告配信のための行動追跡機能がデフォルトでオンとなっています。Appleは以前CarrierID問題など、利用者へのわかりやすい説明をしない形での様々な行動追跡問題を起こしてきましたが、今回もそれの繰り返しです。
GoogleやFacebookが様々な形でデバイスやサイトの利用をデータとして集積し、分析して、建前上は「サービス向上のため」となってはいますが直接的には商売(広告屋に売るなど)に使っていることが批判されますが、Appleも同類です。
まず、「設定」アプリを起動します。
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「設定」アプリを起動 |
「一般」を選択します。
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「一般」を選択 |
次からが、何らかの意図を感じるところなわけですが、Appleらしいといえばそのとおりというしかないわけですが、設定変更項目が、「情報」のところにあります。
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なぜか設定は「情報」のなかにある |
画面をスクロールしていちばん下から3番目に、「アドバタイズ」という不自然な日本語があります。これを選択します。
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いちばん下までスクロールしていくと、ようやく「アドバタイズ」の項目が |
すると、またもや不思議な日本語「追跡型広告を制限」があります。
なんだか、制限すると悪いことが起きるような印象を受けますが、追跡されたくない人は制限する設定をすべきなので、これを「オン」に切り替えます。
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なんとなく抵抗を感じさせる不思議な説明だがかまわず「オン」に |
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これで行動追跡停止が設定される |
ついでなので、その下にある「Advertising Identifire(広告識別子)をリセット」も押しておきましょうか。たぶん、以前追跡されていたときと別のIDが生成されるのだと思います。
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ついでなので、追跡用IDも作りなおしておく |
設定はこれだけですが、まだ罠があります。例えば、OSのアップデートなど、何らかの設定を引き継がなければならないような変更を加えるときに、この設定は
再び、「オフ」に戻ります。(ただし、今回iOS 6.1 beta2からbeta3へのOTAでは解除されなかった)
もしかすると、他にもiTunesと同期する時とかに外れたりするかもしれませんので油断はできません。再起動したときも怪しいかもしれません。
とにかく、隙があればこの設定はすぐに「オフ」になるので、たびたび確認して、「オン」が維持される条件を確定するまで安心できませんが、将来的にその条件が維持されるかどうかも保障できないので、何事かあったときにはすぐにここの設定に戻るようにするのが賢明ではないかと思います。