2016年9月10日土曜日

Eagleで作るドリルデータがgerbvでよく見えない件→解決

いまだにEagleの無償コースを使っています。KiCadのいま、とか、Altiumのクラウド版CircuitMakerなどに全くついていけていません。クラウド版CircuitMakerについては、日本語ではガレスタさんの詳しい解説がありますね。

というわけで今回のプロジェクトもEagleなのでして、しかもいまさら感のある内容ですが検索してもなかなかわからなかったので、こちらに書くことにしました。

Eagleで作ったガーバーファイルをプレビューするにはMacならgerbvが定番だと思うのですが、ここで問題になるのがドリルデータがちゃんと見えない件。基板製造会社さんはドリルデータ作成にexcellon.camを使ってくださいとだいたい書かれていますが、できたガーバーファイルをgerbvでプレビューすると、ドリル穴が見えないぐらいちっちゃくて不安になるパターンでありました。コールセンターに電話して確認する感じで。それもどうかということで、調べてみました。

ドリルの問題については、OSH社のサポートページがよくまとまっています。
Common Errors with Drill Files - OSH Park Docs
んで、「EXCELLON24を使え」というんですが、それがどこにあるかは書いてありません。それで検索しつつさまよっていたところ、「Eableのbinの下にあるeagle.defを見ろ」と書かれた呪いがありまして、早速たしかめてみると、いわゆるWindowsの設定ファイルの形式でありました。つまり、角括弧の見出しのあとに、「キーワード=値」がずらっと並ぶもので、たくさん見出しがあるんですが、そのなかに、「EXCELLON」と「EXCELLON_24」があったわけです。

このふたつのどこが違うかというと、ResXとResYが10倍違っていて、EXCELLONは100000、EXCELLON_24は10000でありました。加工機の精度に合わせてあるんだと思うのですが、他のデータを作るGERBER_RS274Xは10000なのでして、gerbvがそっちに合っているのかなと思った次第です。低い方の数値でも工場が保証する加工精度には十分見合っているようなので、camファイルをコピーして、EXCELLON_24に書き換えておきました。具体的には、4行目を
Device="EXCELLON_24"
のように、「_24」を追記しただけ、ということであります。

ご参考になれば。