一回目の修理
やむを得ず、Apple電話サポートと話をして、Genius Barの予約をとってもらいました。とはいえGenious BarはiPhone修理の人でいつも混雑していて、なかなかとれないこと。でも、電話サポートの人は、こちらが動ける4月3日(土)と6(水)の予約を2つ入れてくれました。
なんとか土曜の予約時間に間に合ったので、そこでみていただくと、iPadでステータスを確認しながら、見えない画面でいろいろキーボード操作して診断していた模様。ThunderboltにEthernetのドングルをつけた状態です。
それで、「外部ディスプレイに出力が出るかもしれません」ということで接続すると、普通に起動した状態の表示が出て、「たぶん本体とディスプレイの間のケーブルやコネクタの部分の問題でしょう」ということで、基本料金33,000円(税込み35,640円)の見積もりとなりました。うれしい金額です。キーボードのバックライトが点灯しない理由については、「環境光センサーで明るさが決まるので、その配線の問題では」ということで、いよいよ配線のみだろう、という気持ちが高まりました。
そして、修理センター送りにしたのですが、翌日すぐにApple Storeから電話が。業務があり気が付かなかったのですが、メールで連絡があり、リンクをクリックすると、詳しい診断結果が表示されました。
- ディスプレイパネル折損。圧力によるものと考えられる
- ロジックボードに分解痕、コネクタの一部はがれ
さて困りました。そんな金額はどこにもありません。というか、これからかかる様々な費用に備えて積み立てていた3万円しかないわけです。前の金額なら、食費を削って捻出を考えていたんですが、もうだめ。やむなく、財務大臣に土下座して、華麗に無視されたわけですが、2日後にはなんだか5万円が無造作にテーブルに置かれておりました。「これ以上は出ないからあとはなんとかしろ」と理解して、積立全部崩すこと決定。仕事になりませんから。
で、そのままサイトで修理承諾のボタンを押したところ、4月11日(月)にはAppleStoreに届いたとの連絡がありました。動けるのが水曜だけなので、13日に受け取りに行きました.
2度目の修理
受け取りは特にGeniusではなく普通の店員が対応するので、単に倉庫からもってきて、受け取りサインをしたら引っ込もうとするわけですが、「念のため起動の確認させてください」と言って、立ち会いのもと電源を入れてみます。
すると、いきなりこの画面ですよ。
おなじみ(笑)kernel panicの画面 |
それで、少し見ていると、まあ大丈夫そうだったので、そのままディスプレイを閉じてスリープしたんですが、なんだか嫌な予感が残りました。マウスカーソルが固まっている気配。
帰宅するとやっぱり固まっているので、電源長押しで電源断、再起動。まあ使えているようです。それで、その日は疲れていたのでそのまま寝落ちして、朝起きたらやっぱり固まっていました。
この際、セルフテストすべきだろうと思って、キーボードの「d」を押しながら起動すると、2つぐらい進んだところで固まります。え。
強制電源断、 再起動して、仕事を始めようとするんですが、ログイン画面の背景の上に、画面左上からだーっと小さな文字でkernel panicのメッセージが流れます。をを! これでこそUNIX。
感動と戸惑いを抱えつつ再起動すると、今度はログイン画面に入る前に、同じく上からkernel panicメッセージ。さすがに心配になったので、もう一度セルフテストにかけると、こんどは「異常なし」できれいに終わります。なんなんだ。
変なkernel moduleでもいるのかな、と、追加で入れたデバイスドライバなどを消してみるも、特に改善しません。というか、だんだんkernel panicの間隔が短くなってきたので、これはOSのクリーンインストールをして、それでもだめならハードウェアの問題、セルフテストは通るけど。と考えて帰宅。自宅でCmd-Rで再起動し、ディスクユーティリティでパーティションを再作成して、ファイルシステムの消去(フォーマット)をしてから、リカバリに入ります。リカバリ領域に入っていたのは購入時のMaveriks。インストールを進めるのですが、しばらくするとkernel panic! 素敵すぎる。単に再起動してみるとどうなるんだろうと思ったら、続きのインストールをはじめます。再びkernel panic! 再起動して、ようやくMavericksが入りました。しばらく触っていて、なんとなく普通に動いているようにみえます。ハードウェアはおかしそうだけれど、まあいいやと思って、El Capitanにアップグレードするも、こちらはkernel panicのメッセージは出ないもののプログレスバー(iOSと同じ感じのやつ)が動かなくなるので、そこで電源断、再起動を2回やったらインストールが終わりました。でも、しばらく触るとすぐにkernel panic(上の図の画面)するので、Safariでメールの用事を少し片付けたところで諦め、翌朝からApple電話サポートに電話。
といっても、セルフテスト通るので、「これは詳細調査させてください」ということで、再びGenius Barを2つ予約。今度は13日(水)の夕方と閉店前の2つ。もう宅配ピックアップでいいと思ったんですが、「いったんお店でみてもらってからのほうが」ということで、こうなったんですが、正解でした。
Genius Barの本領発揮
水曜日の前の日に最終バスを逃してしまい帰れなくなったので翌日そのまま仕事して、早めに上がりたかったけれど業務が終わらないので、自宅にいったんMBPをとりに戻り、そのままAppleStoreに直行。8時過ぎについたので、45分の予約よりはずいぶん早いのですが、iPhone修理の人がいっぱいいるなか、10分ほどで呼び出してくれました。
で、マシンを出すのですが、これといって異常を見せないわけです。こういうときって。
そこで登場したのが、Genius Barにある、ネットワークブートでの診断ツール。例によってEthernetドングルをつないで、[Option]キーで起動すると、ずらりとネットワークブートの地球が並びます。それぞれ名前がついていて、目的に応じた専用ツールがあるようです。「nを押して起動する方法もあるんですよ」とのこと。なんだか、NetBootとよばれる機能があるようですね。詳しい説明がここにありました。NFS使うんですかへえ。
それでハードウェア診断のツールでboot。今度はグラフィカルな表示で、プログレスバーやチェック項目のアイコンが現れては診断結果をアイコンにつけつつ進みます。結局すべてのハードウェアに緑色のチェックマークがついて、OK。
別のツールで見るも、これといった異常がなくて、「少しお待ち下さい」ということで現れたのは、エンジニアリングに最も詳しいと思われるスタッフのお兄さん。同じように診断結果がオールグリーンなのを確認して、普通にSSDから起動しようとするときの、ちょっとしたもたつきを彼は見落としませんでした。
「ログを見てみましょう」といって、コンソールを開くと「SSDのアクセス失敗が大量に出ていますね」という。僕も見ればすぐにそれとわかります。
そう思ってみると、起動時にも、メニューバーがなかなか出なかったりします。
すぐに、最初に対応したスタッフのおねえさんに指示を出します。「ロジックボード交換と、念のためSSDの交換」、診断状況の報告についてもいくつか文言の指示を出します。
それで出てきた見積書が、ロジックボード47,100円を無償、128GB SSD 33,500円を無償、ハードウェア修理の技術費3,300円を無償、合計83,900円を90日保障で無償というもの。前回の修理でロジックボード交換されているのは明らかですが、これだけ割り引いてくれたんだという感慨がありました。最後の修理費とはなにかと思ったら、AppleStore店内でパーツを取り寄せて交換するときの料金とのこと。「修理センター送りでいいんですけど」と言ってみたら、「やることは同じですけど、確かめておきたいので」と。修理センター送りにするとどこが悪いのか確認できないから自分の目でしっかり見たいという、エンジニアの性なんでしょう。「仲間だ」と思ったので、「お願いします」ということで、店舗へのパーツ到着を待って交換したのち、一定の負荷テストをすることに。
しばらく日数がかかると思っていたのですが、昨日、4月19日に修理完了のメールが届いたので、本日(水)に受け取ってきた次第。今度も、店内の一般店員はあまり技術に明るくなさそうでしたが、「前回受け取った時にちゃんと起動しなかったので」と言って、きちんと起動し、しばらく問題がないことを自分で確認しました。そのときに、「こちらでも、一定時間電源を入れて、いくつかアプリを使って正しく動作することを確認していますので」という説明がありました。
というわけで、いま、このエントリを書いている間にTimeMachineバックアップを戻し終わったところ。 ネットワーク共有先のドライブの場合どうするかについて、次のエントリに続きます。
ちなみに、なんだかSSDがめちゃくちゃ早いです。これが単に、リカバリ直後だからなのか、