(追記:2016年4月20日)
いったん復活したかに見えたのですが、結局ディスプレイのブラックアウトが発生し、どうにもならなくなりました。以後の顛末は次のエントリで。
3日前、新学期に備えて3Dプリンタの修理をしていて、調整のためUSBケーブルで接続していたところ、椅子で膝にMBPを載せた状態のまま、ふと立ち上がろうとしたら手すりがケーブルを引っ掛けてMBPが2m以上吹き飛び、ケーブルも壊れるという事態が発生しました。
MBPには、AppleStoreサイト限定の「Tech21 13インチ Impact Snap Case for MacBook Pro」を装着していて、これまでも教室への運搬中に落下させるなど、ひどい扱いをしているものの、特に傷が入ることもなく、本体の動作に支障をきたすこともなく使えていたのですが、今回はMicroUSBアダプタをSDスロットに指していて、それが破壊するほどの衝撃だったためか、起動不能状態に陥りました。
こういうときはまずPROMリセットから、ということで、Command+Option+P+Rを押した状態で電源を入れ、いったんはそれで何事もなく再起動したのですが、ほどなく突然ブラックアウトし、そのまま再びPROMリセットしても、SCMCクリアしても、起動音こそすれAppleロゴが現れない、ターゲットディスクモードのため、Tキーを押して起動した状態でThunderbolt接続したMac miniで様子をみても、外付けディスクとしても、「システム情報」にもThuderboltデバイスとして見つからず、お手上げになりました。
最後の頼みでAppleのサポートに電話して、3時間ほどあれこれと対処を探るものの改善せず、「残念ですが修理になります」という結論になりました。
Mac miniはTime Machineバックアップしているのですが、MBPは128GB SSDということもあり、クラウドに必要と思ったものを載せるやりかたでやっていて、作業中のファイルや、メモ的に開きっぱなしにしているブラウザのタブが失われると仕事が分断されるところがあり、修理に出してきれいさっぱりということには強い抵抗がありました。あと、Apple Careを購入していなくて1年保証が切れてしばらく経ったこの時点で修理代を払うこともできない状態で、詰んでいるような気持ちになっていました。
検索すると、内部の掃除だけで復旧できたという話がこのモデルについてもいくつかあり、なんとか底面の星形レンチのねじを外してみたいと強く思うに至りました。
そういうときはiFixitなわけですが、該当ページによれば使う工具は「P5」タイプのドライバとのこと、Amazonでいろいろ見ると、Penta 1.2mmという記述するものと同じようでした。ただ、iFixitの最初の写真は、P5以外にヒンジ部分の2本はP6と書かれており、2種類必要そうであるものの、使う工具の欄はP5ひとつだけということで、よくわかりませんでした。
翌日大須で、こういう特殊ドライバを置いている店をくまなく探してみるものの、工具を多く扱う店の入っている第2アメ横ビルは水曜休み、他の多くの店に置かれていた中華ドライバビットのセットで、P5とP6の両方が入ったものは扱いがありませんでした(あっても、P5のみを含むセットのみ)。
それでAmazonをポチると、通常配送で翌日には届いてしまい、電車賃払う必要があったのかと自問。
さて、それで、iFixitのサイトをみるのですが、さきのリンクの通り、Teardownのページがなく、内部掃除のため部品を外していく明確な手順はわかりませんでした。
それで、まずP5のビットでねじを外していくと、裏蓋のすべてのねじがP5であって、P6に合うものはありませんでした。ということは、大須にあったセットでもよかったわけですが、価格が1500円前後だったので、電車賃を入れてもAmazonのほうが安かった。結果的に。
ひとまず内部が見えたので観察するのですが、ほとんどの部品はねじでしっかり留められており、SSDもビス止めされ、振動などで部品が緩んで起動できなくなるような要素は見当たりませんでした。
そこで、ゴムのなかに接点があるようなコネクタ部分を指でしっかり押さえてみて、外した裏蓋をウエットティッシュで拭いたあと、見えている部分のほこりをさっと拭ったところで、裏蓋が外れたまま電源を入れてみると、意外にもAppleロゴが表示されました。そのまま、リカバリ手順に入ったように見えるのですが、メニューバーはあってAppleメニューがあるので、そこから再起動すると、普通にもとの状態で再起動してきました。
疑心暗鬼のまま、裏蓋を再度ねじどめして、もとの状態に戻して電源を入れると、なぜか完全復旧できた様子で、そのままいまに至ります。
考えてみたら、このマシンは購入翌日になにか致命的な初期不良があって、いったん修理に出していたのでした。そのときはGenius Barで確認して1年保証の範囲で無償修理に出しました。2013年モデルではビデオ関係の問題でApple Care関係なく無償修理対象だったことがあるようで、Mid 2014でも何か不具合が出やすいなにかがあるのかもしれません。
明日はTime Machine用HDDがついたマシンにTime Machineバックアップしておこうと思います。