2013年4月11日木曜日

RS社のRaspberry Pi用ケース

Raspberry Piを校費で購入するとき、本学ではRSコンポーネンツとの取引があるので、途中に業者を入れなくても済むことから、RSに直接発注することにした。すると、ケースの取扱があり、クリア、ブラック、ホワイトの3色から選べるので、クリアを注文してみた。

いつも話題になるのは納期だけれども、ケースは翌日届いた。横浜市瀬谷区から。そりゃ早いわけだ。

届いたRSのケース
雰囲気はなかなかよい。上面と底面にRaspberry Piのマークが刻まれている。それから、底面だけれどもしっかりと放熱のための穴が開いている。Raspberry Piはかなり熱くなるので、密閉されたケースでは動作が不安。それに、ModMyPiのサイトでは、CPUとRAMが積み重ねられた部分(基板中央)に載せるヒートシンクも扱っているぐらいなので、こういう配慮は好印象だ。
空気穴が空いているのが好印象
ケースは上下のパーツを組み合わせる一般的なものだけれども、上と下では材質が違う。上はメラミン樹脂っぽい硬質なもの、下はやや柔らかめのプラスチックだ。
左が下の部分、右は上のカバー部分
この理由は、基板を取り付けてみるとわかる。4つのツメで基板を固定するようにデザインされている。メラミン樹脂ではちょっとした変形でも割れてしまうから柔らかくなければいけない。そして、ツメで固定されていることで、カバーをしない状態でも非常に安定している。ModMyPiの標準ケースは、ただ基板を載せるだけなので簡単に外れてしまうが、このケースでは基板がゴム足のついたプラスチック台に固定されていることで、安心して絶縁が担保された状態でケーブルのつけ外しができる。電子工作をすると、机の上は金属部品やはんだくずで散らかりがちだけれども、これなら基板の裏がそれらに接触する心配がない。
4箇所のツメで基板をがっちり固定できる
上のカバー部分は、やや背が高くなっている。カタログ写真では少々不恰好に思えたが、ひとつにはエアフローが確保できること、もうひとつは、拡張基板を載せた状態でもカバーが乗せられる空間があるということで、考慮されたデザインの結果なのだろう。
上にややゆとりがある
ちなみに、GPIOからケーブルを外に引き出す穴はあいていない。いかなるケーブルを引き出す隙間もないので、GPIOで実験するときにはカバーを外す必要がある。カバーをつけたければ拡張基板として上に載せる以外に方法はない。そして、拡張基板からも当然線を引き出すことはできないので、完結した基板でなければならない。まぁ、ほこりよけとか、持ち歩き用と考えるべきなのだろう。ただ、カバーはメラミン樹脂なので変形には非常に弱いから、このケースでバッグに他のものと一緒に入れると傷になったりヒビが入ったりするのではないかと思う。心配なら、透明な粘着シートを貼っておくのが無難ではないだろうか。